鼻を摘んで目を閉じて…

 「ふ~ん?納得いかないのか?」

 「普通、納得いかないでしょ?」




 あたしが執念深いわけじゃないよね?




 「じゃ、償ってやろうか?」

 「いや、償ってもらうってほどじゃないけどさ。普通にあの頃はごめん、とか言えないの?」




 そういえば、こいつのこと、戸川さんとかイヤなやつって言ってたっけ。

 見た目、これだけいい男を女子がイヤなやつって言い切るのって、相当だよね?

 子供の頃のイジメっ子は、やっぱり大人になってもイヤなヤツそのまんまなのかも。

 と、




 「…なに、その手?」

 「携帯、貸せよ」

 「は?」

 「俺の番号、教えてやる」

 「………はい?」




 あたし、さっきから、は?とか、へ?とか、はい?って、アホみたいじゃない?




 「お前のことは相当イジメまくったからな、一朝一夕じゃあ償いきれないだろ?だから、じっくり時間をかけて償ってやる。…と、いうことで、とりあえず、今夜暇か?仕事終わったら飯食いに行こうぜ」