鼻を摘んで目を閉じて…

 「ん?なんだ?」




 気安い顔。

 なによ、こいつ澄ましてクールな顔をしてた時には、ずいぶんとっつきにくい感じだったけど…こういう顔されると、ドキマギするかも。

 うは、そうだよね。

 べ、別に単なる昔馴染みってだけだから、何を期待してるってわけでもないんだけど、客観的に見てカッコイイ男の人なんだもん。

 多少、意識しちゃっても仕方ないよね、うんうん。




 「なんだよ?」

 「えっと、そういえば、謝ってもらってないなって、昔のこと」

 「コーヒー奢っただろ?」

 「ああ、そうか。そういうことね…じゃないでしょうっ!?」




 いや、たしかに子供の頃のことだよ?

 いつまでも執念深くどうこうってわけでもないけど、子供の頃のあれこれが、缶コーヒー一杯とかってありなわけ?

 あまりのことに、は?でしょ、それは。