午後9時45分。
バイトが終わる時間まであと15分だ。
大きなあくびが漏れそうになる口をなんとか紡ぐ。
(コンビニのアルバイトって思ったよりきつい …)
生まれて初めてのアルバイトは予想以上に疲れる。
特に接客での笑顔は顔にシワができるのではないかというくらい愛想笑いをしていた。
高校生時代にも経験したこともなく、アルバイトなんて簡単なものだと思っていた。
(完全にバイトなめてたな……)
ピンポン ピンポン ピン…
ぼーっとしているうちにもお客が入ってくる。
「いらっしゃいませ」
ハッと我に返り、すかさず笑顔で対応。
入ってきたお客は20代前半くらいの男性。
不思議と惹きつけられるような綺麗な顔。
ついつい、じっとみつめていると目が合ってしまった。
(っ!やば………)
サッと目を逸らしてしまう。
(ばれてない………?)
再び視線を戻すと、今度は商品を手に取りこっちへ向かってくる様子だった。
なぜか心臓が高鳴っていくのが分かった。
(落ち着け……私っ…!)
男性が買ったのは、ペットボトルに入ったホットミルクティーだった。
「いらっしゃいませ。お預かり致します。」
手汗が滲んでくるのが分かる。
「138円になります。」
財布を取り出すのを忘れていたのか、かけていたショルダーバッグを手で探る彼。
それにつられ、自分もなぜか相手の手をみる。
綺麗な手だ。
バイトが終わる時間まであと15分だ。
大きなあくびが漏れそうになる口をなんとか紡ぐ。
(コンビニのアルバイトって思ったよりきつい …)
生まれて初めてのアルバイトは予想以上に疲れる。
特に接客での笑顔は顔にシワができるのではないかというくらい愛想笑いをしていた。
高校生時代にも経験したこともなく、アルバイトなんて簡単なものだと思っていた。
(完全にバイトなめてたな……)
ピンポン ピンポン ピン…
ぼーっとしているうちにもお客が入ってくる。
「いらっしゃいませ」
ハッと我に返り、すかさず笑顔で対応。
入ってきたお客は20代前半くらいの男性。
不思議と惹きつけられるような綺麗な顔。
ついつい、じっとみつめていると目が合ってしまった。
(っ!やば………)
サッと目を逸らしてしまう。
(ばれてない………?)
再び視線を戻すと、今度は商品を手に取りこっちへ向かってくる様子だった。
なぜか心臓が高鳴っていくのが分かった。
(落ち着け……私っ…!)
男性が買ったのは、ペットボトルに入ったホットミルクティーだった。
「いらっしゃいませ。お預かり致します。」
手汗が滲んでくるのが分かる。
「138円になります。」
財布を取り出すのを忘れていたのか、かけていたショルダーバッグを手で探る彼。
それにつられ、自分もなぜか相手の手をみる。
綺麗な手だ。