夢我無中

「ドンッ」
ドアを思いっきり開けた彰。今はどのクラブも活動中なので中庭に見たところ人影はないようだ。生徒会長と男が2人で中庭なんて生徒から見れば危ないことだから気にしなければ。

彰は奥にあるベンチに座ると
「で、何があったわけ?疲労、なんだろ?(笑)」
あざ笑うように言う。やっぱり彰は話していても疲れを感じないな。私も話すか。
「なんか学園生活充実させたいなと思ってね(笑)で、海崎先輩に告られたんだよ(笑)」
「なるほどな。部活のあの態度も全部すみれの演技だったわけだ。相変わらず完璧だな(笑)」
「まあ、演じてる分だけ体力はなくなるのよ。疲れるわ。」
「面白くさせたいんだろ?そんならいい考えがあるんだけど乗る気あるか?(笑)」
またあざ笑うように笑う彰。乗ってみるか…迷うところだ。