夢我無中

声をかけられた先輩の方も慌ててるようだ。なんて返すだろうと思ったら
「返事なんだけどな。俺。受験までに決めて欲しいんだけどいいかな。」
耳元で囁く。私はとっさに体勢を変え先
輩の正面に立つと
「わ、わかりましたよお//」
と言って彰の元へ向かう。彰はレコーディングの準備をしているようだ。手伝わなければ。近くに行くと彰が
「疲労ってあいつの事だろ。ちょっと聞かせてもらおうか。今からいう話乗れよ。」
なんて言ってきた。その直後
「先輩!俺らマイクの足忘れたっぽいので職員室行ってきます!」
と言うからなるほどと思い私も乗る。
「私も行きます!彰だけじゃ心配なので」
そう言ってふたりで部室を抜け出す。3時半。そろそろほかの先輩も来るだろう。早めに帰らなくては。

どこに向かうか疑問だったが場所はだいたいわかった。
生徒会室の奥。きっとあの中庭だろう。