夢我無中

※すみません！！これから更新しますのでこれからもお楽しみください…。

↓本編です。

家族のトークルームに私は書き込む。
『お父さん！お母さん！今日はお仕事何時までなの？？時間によっては夜ご飯つくるよ♪♪』
すぐに既読がついた。お父さんだろう。
ピコンッという音と共に返信が来る。

『すみれ♡♡今日は出張で家に帰れなさそうだ……寂しいかい？ごめんな。どっかの会長とかとの会食なんだがもうそんな事よりすみれと会いたい♡♡よし！今日は抜けてくるぞ！』

何を言っているんだろうか…父親は見ての通り親バカである。見かけ上の私に騙されてるだけだから見てるこっちは面白いがさすがにここまで来ると引くレベルの話だ。恥ずかしい。

既読が2になる。またピコンッって携帯がなるとともに吹き出しが増える。お母さんからだ。なんとかこのバカ父を抑えて欲しい。そう願うと

『お父さん何言ってんの。バカ？この会長さんはうちの重要な取引先なんだから大阪までいけ！私もついてくから！ほんとバカ父！！
すみれは今日一人で大丈夫？何かあったら彰くんのとこに相談しなさい。この出張のことは言ってあるから。ごめんね。』

さすが冷静な母。ありがとう。そう思うとまたピコンッと携帯がなった。お父さんからのメッセージだ。

『わー母さんも来てくれるなら行く♡♡すみれは！すみれはひとりなのか！本当に大丈夫か？何かあったらすぐお！と！う！さ！ん！に言いなさい。飛んでくからな♪♪』

うん。もう既読無視でいいだろう。仕事が忙しい父と母どちらもいない事は今となってはそう珍しくもない。彰が来る下準備は完了。あとは…
さっきから来ているこの同級生からのメッセージ。いくら何でも大量の通知999＋。絶対に何かあったに違いない。

これを処理することから始めよう。