LINE教えてください!とか言いたかったけど
私にはそんな勇気はさらさら無かった。

そのまま時間が出した答えに従うしかない。
さよならするしか....

隣から手を伸ばしての補助ハンドル、
片手駐車、私には未知の世界で
大人な香りに毎日キュンキュンだった。

不安と緊張でいっぱいな私に
いつも優しい言葉掛けてくれた。
元気が無いとすぐ気づいて笑わせてくれた。

ロビーの長椅子からいつも見てた
きっと今も気づいてないですよね......


だんだん春が近づいて、
松崎さんに会えなくなっちゃうんだって寂しくて寂しくて。

好きですって伝えたい。
でもずっと言えないままだった
言えるわけなかった。

本当はすごく寂しい....

だんだん卒業が近づいて、
毎日当たり前だったこの光景が思い出に変わっていった.....


教習車まで2人でくだらない話ししながら歩くあの時間は、車の中で2人きりになるあの時間は、もう2度と戻らない。

さようなら。
絶対叶わない恋だって分かってても、
好きが小さくなることはなかった。

伝えたいこの想いは、
最後まで言えないままでいい。

優しい思い出が消えないように、悲しい想いだけを閉じ込めたら、

前に進めるかな.....

あの日、帰り道心で呟いた

好き。


それでも、もう松崎さんには
会えない。

本当はすごくすごく寂しいよ......
松崎さんの隣で運転したいんだよ.....
松崎さんの隣がいいんだよ.....