その時、1台の車が門の前に止まった。

「あれ誰か教官じゃない?もん開けるんだよきっと!」

私は顔をよく見てハッとした。









松崎さんだった。






あんな黒いかっこいい車乗ってるんだ...

うわぁ夏服だ.....


そんなこと思って久々の松崎さんを
目に焼き付けようと思った

けど、

この私の車窓ガラス
なんも貼ってないから丸見えで....
あんまりガン見して
変質者だと思われてもと思って
友達に続いて私も顔を伏せた。


今近くに松崎さんがいる!

それだけで私はすごく嬉しかった。
声なんてかけなくても

またあの時みたいに眺めたかった.....

今日頑張って運転練習来て良かったよ...


「さぁ!出発出発!」

友達に急かされて、
私は久しぶりの教習所を後にした。



今日本当に松崎さんが見れるなんて
思わなかったから余計に私は舞い上がった。


順調な滑り出しで、
その日の運転練習は


すごく楽しかった。