叶わない恋と知っても.....

チャイムが鳴って外で教官を待つ。
何気に内心るんるんな私。

しばらくしてぞろぞろと教官達が出てきて名前を呼びはじめた。

「あらいさーん!」

さすが2日連続。松崎さんは私の顔を覚えていたらしく、すぐ私に向かって歩いてきた。

『はい!』

「昨日ぶりだね〜どう?運転は、慣れてきた?」

『いやぁ〜〜全然です....』

「はははははっ(笑)まあ今日も頑張りましょう!」

『はい、よろしくお願いします!』

そんなよくある会話でも、2人で並んで歩きながらってだけで緊張でいっぱい。


「じゃあねあらいさん今日は、右左折をするからね〜〜」

教本をパラパラしながら助手席の私に教えてくれる。

距離が近い....き..緊張が.....

松崎さんが先に右左折をやって見せてくれる。

「 こんな感じね!じゃあ、やってみようか!」

....松崎さんが担当なのは嬉しいけど
運転となると話は別。やだ.....

私はしぶしぶ助手席を降りた。

すると松崎さん、明らかにガチガチに緊張している私に気づいたらしく

「あらいさん!肩の力抜いて!リラックスリラックス!」

『!!はい...(笑)』

「 じゃあ一緒に深呼吸しよう!」

『えっ?』

スー...ハー....

「よし!行ってみよう!」

松崎さんと運転席を入れ替わり、出発。


本当に松崎さん一緒に深呼吸してた...
か...かわいい!!!!

ちょろい私一気にるんるんモードに突入。

外周だけじゃなくコースをぐるぐる。


「今日は夢に出るんじゃないかってくらい右左折するからね〜(笑)」

『えっ...あ..はい(笑)』


穏やかな雰囲気の車内。私がガッチガチに緊張して運転してる隣で、松崎さんはちょこちょこ話しかけてくれる。

「あの車、ぜーんぶ売ったらいくらくらいになると思う??.......あ、今こいつバカなこと言ってるな〜って思ったでしょ?あらいさん(笑)」

「この隣の工場の名前なんて言うか知ってる?もろい鉄鋼って言うんだよ(笑)....俺も初めて聞いた時びっくりしちゃったよ(笑)えっ?もろいの?!って(笑)」

「あのホテル何階まであると思う?このへんにしちゃ高いよね〜〜」






きっと私の緊張ほぐそうとしてくれてるんだ......嬉しいな....