もう一度、僕に恋をして。







+ + +




「よし、大丈夫!」





そして翌日。




僕は玄関にある姿見で服装がおかしくないか、髪型が変じゃないか、最終確認をしていた。




ハンカチとかは持ったし。




貴重品もバッチし入ってるし、うん!これで大丈夫かな。






ちゃんと斜めがけ鞄の中身もチェックして、僕は玄関の扉に鍵をかけた。





スマホをポッケから取り出して、時刻を確認してみるとまだ待ち合わせ時間に余裕があって安心する。



早く行き過ぎるのもダメかな、と思ったけれど遅すぎるよりは全然マシだ。




折崎さんと映画をみる。




それだけなのに、やけに頬が緩んで嬉しくなるから不思議。




早く着かないかな、なんて思いながら最寄り駅まで早足で向かって、電車に乗る。




すると手の中にあるスマホが僅かに微振動を起こして、見てみると折崎さんからメールが来ていた。





『今日は待ちに待った、楓純くんとの映画デートだね(*´-`*)』




そんなメール文に、僕は目を見張った。




“デート”




そのフレーズに、胸が熱くなると同時に痛み出した。




男同士の遊びでデートとか不自然極まりないけれど、この間『〇〇ちゃんとショッピングデートした!』とか女子が使っていたのを聞いたし…普通なのかな?




いや、でも。




なんか、恋人同士のやり取りみたい。




もし僕が女の子で折崎さんと付き合ったら、こんな感じなのかな?




頻繁にメールくれたりするのかな。





って、僕は何を考えているんだろう。




自分は男だ。




女じゃないんだからそんなことはありえないし、僕はそんな趣味はない。