むくーっと両頬を膨らませて拗ねる折崎さんに、確かに子供っぽいなと思いながら、でも首を横に振って否定した。
今は確かに子供みたいだったけど、折崎さんは落ち着いた感じとか余裕あるような表情とか、ただ漏れしている色っぽさとかまさに大人の男って感じだ。
キス、とかも上手くて経験あるのをそれが物語っていて僕とは違う。
子供っぽいっていうのは、僕みたいな人を言うんだとそう思うよ。
ってやっぱり僕はおかしい。
そんな大人な折崎さんに酔ってしまっているのか、妙に折崎さんのことを考えてしまっていることに酷く戸惑う。
同時に自分で自分におかしいと笑いがこみ上げてくる。
家に向かって折崎さんと肩を並べて、歩きながら話をして。
途中、折崎さんが面白おかしく上司の真似をするもんだから、僕はその上司のことなんて全く知らないのに、想像ついてつい笑ったりした。
本当に、なんだか想像してたよりも気まづくなくてあっさりしてて、
よく笑うなって思った。
そしたら、挙句には
「なんか今日の楓純くんはよく笑うね」
なんて、折崎さんにまで思ってたことを言われて
本当に、そう思う。
そう言えば、僕ってあまり笑ったりしてなかったよな。
凜菜と付き合ってたころも…。
そう言えば、こんなには笑わなかったなぁ。
僕は折崎さんに、首を傾けて微笑むとまた上司の話の続きをして欲しいとねだった。
そんな僕に、快く話してくれてまた笑いながらひたすら家までの狭い路地を歩いていたら、
あっという間に家に着く。
「お邪魔しまーす」
「ど、どうぞ」
