不思議と、前まであった気まずさみたいなものはもう、なくなっていて。
むしろ、気づくと…もっとわかり合いたい。
この人をもっと、知りたいと思うようになっていた。
「楓純くん?」
ふと、そう呼ばれて吾に帰る。
「え、あぁ…すいません」
自分としたことが…つい、回想みたいに考え込んでいたようだ。
僕はそのまま、飲み物が陳列されてあるところから炭酸飲料水やら野菜ジュースやらを籠に入れながら、なんでもないと首を左右に振った。
「俺の顔になんかついてる?」
「いえ、そうじゃないです」
「あ、じゃあ見とれてた…とか?」
ーードキ。
まただ、全身にふわりと感じる擽ったさ。
この感覚。
鎖骨あたりがモゾモゾする感じ。
折崎さんのイタズラっ子みたいな笑顔が、胸に刺さる。
しかも思っているり強く。
それが顔らへんにも感じて、思わず目をそらした。
「な、何言ってるんですか!…それより他になにか買いますか?…デザートとか」
そして、勢い任せに話を変えた。
折崎さんは、そんなタジタジした僕を見てふふっと小さく笑いを零すと、
