「いや、逆にごめんな?明日たくさんわらわしてやっからさ、な?」
「うん…楽しみにしてる」
「じゃあもうそろそろ行くわ」
「…ん、じゃあまた」
「おう!また明日」
でも隆弘だって僕が凜菜を大事に思っていたように、そうしていたように大事に想う相手がいるんだ。
その気持ち、僕は知ってるからもうこれ以上はワガママ言えない。
僕は笑顔で隆弘に手を振ると、マスターに水を頼んだ。
そして、これからどうしようかと考えたとき。
ふと、隣に人影がちらっと見えて
そちらに視線を向けると、そこには見覚えのある男がいた。
「どうも…覚えてるかな?君のお兄さんの同僚でもあり友達の折崎秀史です」
「あ…!折崎さん」
見覚えのある男の正体は、兄貴が歩くことさえもままならないくらいべろんべろんに酔ったときに、いつも送ってきてくれた人だった。
兄貴の同僚で友達なのは今初めて知ったが、そうか。それで毎回兄貴の介抱をしてくれてたんだ。
