僕がいる

目が覚めると、真っ白いベット。
真っ白いカーテン。
気付いたら、病院のベットにいた。

''コンコン''
誰だろ?

私「はい」

ガラガラっとドアが開く音と同時にお母さんがはいってくる。

母「気付いた?」

私「うん。一応、ね。でも、何があったかよく分かってない。って、あれ?陽向は?大丈夫なの!?」

母「…桜愛、落ち着いて。
陽向君はね…意識不明の重体だったの。
それで、今は安定してるけどいつ目を覚ますかわからないの。
でね、最悪、目を覚まさないかもしれないらしいの。」

私「…そだ、嘘だぁ!だって陽向ずっとそばにいてくれるって、ずっと!ずっと…ぅう、な、なんっ、でっ?
1人ぼっちなんっ、て、や、やだよぉ~ぅう、ひっく」
嗚咽が止まらなく、小さい子のように泣きじゃくる。
バカみたいとか、情けないとか、考えてる余裕も今は、ない。

今は、陽向のことだけ。
だって。
いつもそばに居てくれた陽向。
何かと笑顔で助けてくれてた陽向。
なんでなの?どうして陽向なの…?

神様お願いです。

私は、今度何があっても必ず陽向を守るから。
何でもします。
だから、だから…
お願いします! 陽向を、陽向のことを…救ってください!!

それから毎日毎日お見舞いをすることにした。

いつもいつも寝たきりの日向に向かって、

私「陽向!早く元気になってよね!
わ、私っ陽向がいないとダメだよっ
だっ、だからそばにいてよっ…
また、来るからね…」

陽「…」

話しかける、もちろん返事は無い。
そして次の日もその次の日もお見舞いに行き続けた。
それが日課になっていった。

話しかけても反応がないし。
もう…これ以上どうしたらいいの?
陽向ごめんね。
私のせいで、私がとめてれば…。
何度も何度も悔やんだ。
泣いても泣いても陽向は目を覚ましてくれない。
どんなに、助けてよ。っていっても、助けてくれない。
結局、陽向は目を覚ますことはかった。
まだまだ助ける方法がほかにもあると信じて進むことにしたよ?
陽向も早く戻ってきてね?