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都会でも田舎でもない地方都市。
夜まで明かりが消えない高層ビルも、綺麗な空気と虫の声も、どちらもこの街には存在しない。
そんな街の一角にあるホテルキャッスルというラブホテルから、少女の泣き声が聞こえてくる。
「私ね、普通に生きてきたの。何もしてないんだよ?ねぇ、何が間違っていたのかな?」
「君は何も悪くないよ。大丈夫。」
「あなたは私に似てるのね、可哀想。」
「似てるよ。だから僕は君のすべてを理解してあげられるんだ。
ね、安心して、安奈。」
「ありがとう」
