「ちょっ徹に殺…」

するとはっと笑う彼、やはり変人だ。なんなのただの馬鹿なの


「お前…名前は?」


「は?言うわけないじゃん。」


こんな人どこがいいんだか。女子とか騙されてんだよ、無表情で口悪いし


上から目線だし。


「な、お前な…」


苦笑いの湊、不機嫌そうになる久我徹。はぁぁ、やってらんない


「私教室いくね。話してもなんもなんないし」


そして私はスタスタと教室へと歩いていった。


「ちょっとまってよ、じゃあな徹」


やっぱりむかつく、あんな人と話したことにむかつく


「はぁはぁ足速いよ柚…」


「あいつって女子とかすきなの?」


「なに急に…あいつは女嫌いだよ。かなりのな」


その言葉に嬉しくて跳ね上がってしまった。これで関わることもないだろう。


「なにをそんなにうれしがってるんだか…」


私はルンルンで教室へと入った。