「ゆーずきぃ…」


「ちょっ湊(みなと)くっつかないでよっ」


「いいじゃぁん俺ら仲がいいってことで?」


上目遣いを使ってくる湊。


「そんな手にはもうのらん!!」


「ちぇっけち」


ムスッとする湊、そんな私たちを見る視線が痛い。だって

ここ校門だもん。はぁだから嫌だったのに


「今日から2年生だな。同じクラスになんないといーやーだぁ」


「こらこらだだこねないの。甘えてもなんにもなんないよ」




教室が書いてある紙をみてみる。私の名前はCとかいてあった。


「あ、あった。私Cだわ。湊は?」


「俺のは…」


真剣にさがしている湊。そしてぱっと明るくなった。まさかの


「おれもだぁぁやったぁ柚木と同じとかやばいっ泣ける…」


ぐすっと俯く。はぁ?そんなんで泣いてどうすんのよ。これから


大変だなぁ


「おい、どけろ。じゃま」


そんな中後ろから声がかけられた。じゃ、邪魔ってちょっとは言葉に

気をつけてもいいんじゃ…と思って振り向くとそこには


「おおっ徹じゃん」


「よぉ、はよ湊」


そこには女子にもーーってもての久我徹だった。

私は上から目線で無表情で嫌だった。


「だからどけて。邪魔なんだって」


「そんないいかたなくない?」


やばっ声にだしてた。心の声がだだ漏れだった