「おはよっ知波瑠!」


「あっ、優越…おはよ。」


この男の子は、優越(ユウエ)。隣の席なのです。


「元気ねーな。」


「…昔の事を美咲と話してて」


「あぁ、約束の事か…」


「優越も覚えててくれたの?」


美咲もそうだけど…あの事話したのって
結構前なんだよね…


「あたりまえだろ…あんな事になっちまったんだからな…」


「え?なんて言ったの?聞こえなかった」


「何でもねーよ。
前から、聞きたかったんだけどさ
…何を約束したんだ?」


そうだよね、気になるよね。


かんじんな約束の事話したことなかったし。


でもね…


「ごめん。言えない。」


話しちゃいけないの。


誰にも話さないってそれも約束だから…


「いや、別にいいんだけど…
あまり、無理すんなよ」


「うん。分かってるよ。」