私は、今日も生きている。
キミとの約束を守るために…
私の名前は、知波瑠(チハル)
「……っ…………ねぇ……どうしたの!?」
「あっ………ごめん。
美咲ちょっと昔の事思い出してて……」
この子は、美咲(ミサキ)。
おてんばな子、私と真逆の女の子。
「昔って、もしかして、約束したってやつ?」
「うん………」
「…あのさ、その約束から、10年もたってるんだよっ?たかが小さい頃の話なんでしょう?なんで、そんなに思っていられるの?」
「たしかに…小学一年生の時の…
たかが小さい頃の約束だけど…
でも、私を救ってくれた人だから…」
あの時…あの場所で…救ってくれたから…
「私ね、知波瑠の友達だから、知波瑠には、幸せなになってほしい。
もう、中学二年生だから、新しい恋をしてもいいと思うの。」
「私もそう思う。そうしたほうが、楽だと思うよ。」
「だったら…!」
「でも、私は、忘れられない。」
「…そっか。知波瑠らしいね。
でもっ!悩みがあったら、すぐ相談してよねっ!」
「ありがとう。美咲。」
私はその時気づかなかった。
美咲が辛い思いをしている事に…


