愛梨が笑いながらそう言った。
私は、極度の人見知り。
だから、愛梨なしでは、初対面の人と会うと固まって何も話せないんだ。
その湯島くんとは、偶然にも席が隣同士だった。
湯島くんは、隣で笑顔でペコッと会釈してくれた。
私も頭を下げ返しておいた。
新しい担任の先生は、篠原(シノハラ)先生という、男の先生だった。
確か、バレー部の顧問をやってる人だったかな。
篠原先生の指示で、入学式の為整列となった。
体育館へ移動し、クラスごとに並んで整列して、その場待機となった。
目の前には、新入生用であろう椅子が準備されていた。
一昨年は、私も愛梨も、あそこに座って、呼名をされていた。



