「やった!絶対ですよ?」


人なつっこい笑顔で笑う望月くんは、本当に子犬そのもの。


可愛いな、望月くんって。


その目標に向かって、ただ成功だけを考えて、がむしゃらに突っ走ってる感じだ。


失敗とか、考えなそう。


そんなポジティブ過ぎる考え、私には出来ないよ。


望月くんが、羨ましい。


「あ……望月くん、時間大丈夫?」


「え…あ、ヤバい!
じゃあ先輩、また来ますね!」


望月くんは、足早に去って行った。


ま、また…来るんだ。


来てくれるのは嬉しいけど、これ、いつかは望月くん遅刻しちゃうんじゃないのかな。


そう思いつつ、席に着いた。


あー…ノート、やりっ放しだった。


まぁいっか、残りは家でやろう…。