「そういう訳じゃ、ないですけど…
穂香先輩と、帰りたいんです」


そう言い、純粋な瞳で私をじーっと見て来た。


「え、えっと……」


正直過ぎて、逆にびっくりだった。


気付いたら、私は頷いていた。


「やった!ありがとうございます~」


望月くんは、パッと輝く向日葵みたいな笑顔で、私にペコッと会釈した。


さっきからするドキドキは、一体なんなんだろうか…。


望月くんの正直過ぎる気持ちに動かされた私は、結局、望月くんと一緒に帰る事になった。


ど、どうしよう…。


私、男子と帰った事ないんだけど…。


話題が見つからない……。


…あっ、そうだ、部活!


「望月くん、はさ…
入りたい部活、とか、あるの…?」