ふたり




「実はさ、俺もD組だったんだぁ。なんか運命感じるね?」


う、運命‥照。

「あ‥はい、―ぢゃなくて‥、うん。」


運命なんて言うから
恥ずかしくなって、上手く会話が出来ない。


「おッ!敬語じゃなかった!エラいエラい!笑」

淳は頭に手を置くのが癖なのかな、?


と思うくらいに、よく私の頭に手を置く。



嬉しいような恥ずかしいようなで、やっぱり顔が赤くなる‥。


ズルいよ‥。





そんな風に膨れていると‥、


「あ‥メアド交換しねぇ?なんか仲良くなったしさ‥!」

私に聞いたんだよ‥ね、
「あ‥はい、――。」


メアドを登録すると‥

「ちゃんと返事しろよ-!」

と、冗談混じりに言ってきた。


「返す‥よ、ちゃんと。」


「あはは、絶対な-?」

何度も確認する淳。


「わ、分かってる‥よ。」

返すよ。ちゃんと‥。
当たり前だよ‥。








あの時なにを思って確認したの?


ねぇ‥、私はただただ、言葉を返す事しか出来なかったね、


ねぇ‥、もっと上手く話せてたらあんな誤解は生まれなかったのかな‥?