「奈雫。奈雫には後悔してほしくない。
初恋は上手くいかないって思って欲しくない。
奈雫には、幸せになって欲しいよ…?」
終業式の時、
唯尋が真剣な顔をして私に言った。
きっと、唯尋は後悔しているんだと思う。
だから、その後悔を私には…
私にだけは、してほしくないんだと思う。
―後悔か…。
唯尋はきっと凄く後悔したんだろうな…、
唯尋は強がりだから、
誰にも言わずに一人で。
泣いて、
悔しんで、
自分を責めて、
沢山の後悔をしたんだろう。
きっと…
苦しんだ。
きっと…
悲しんだ。
きっと…、
―――――。
私には、想像出来ないくらいの、
悲しみとか、
苦しみとか、
経験したんだ。
乗り越えたんだ。
それでも、
切ないんだ。
恋は怖いね…?
恋は臆病になるよ…。
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