でも、柔らかくしようが何だろうが、事実は事実
変えようがない。
取り返しのつかないことをした、その現実が私を締め付ける。
「ああー、どうしよう」
「とりあえず、服着たら?朝からクるから」
「わー!なんてこと口にだすのよ!」
「なに、お前さっきヤっちゃったとか…」
「忘れろ!混乱してたのっ、言葉なんて選んでる場合じゃなかったのっ」
「はいはい、分かったから服着てくれない?
じゃないと襲うけど」
少し低くなった将斗の声に慌ててシーツを胸まで引っ張り上げる。
首だけ動かして辺りを確認するとベッドのすぐ横に私の服は散らばっていた。