○○亭に着くと、彩羽、俺のクラスの人がそれぞれ集まっていた

彩羽は自分の友達を見つけて走っていく
俺も自分のクラスの友達を見つけて駆け寄っていく

「けーすけー、彩羽ちゃんときたんだ~」
けんぞーがさっそく茶化してくる

「けんぞー、幹事の仕事はどうしたんだよ」
「オレは幹事やらないよ??」

そこへ名簿をもって現れたのは、サトだった

「けーすけ、到着っと」
「サトが幹事だったの?」
「いや、けんぞーに頼まれた」

はははとサトの肩をばしばしとけんぞーが叩く

「けんぞーが幹事やるより、サトのほうが安心だわ」
「はいはい、うちのクラスの部屋、一番奥ね」

そういって、サトはまた新たに来た子の対応に行った

けんぞーと自分のクラスの部屋に入ると、それなりに集まっていて、皆と話す

それから、少しして、全員が集まったのを確認して、肉が運ばれてくる
けんぞーは肉だ、肉だっと喜んで、食べまくっている
時間が経って、食べ放題の時間が終わる
お開きかなとお店の外にみんながバラバラと出てくるとけんぞーが今からカラオケ行こうよーと皆を誘う
少人数だが、その誘いにものるやつがでてきた

「けーすけも来るよな!!」
けんぞーがあたりまえのように言ってくる
帰ってやることも特段あるわけではないが、乗り気があるわけでもない

「サトは?」
「帰るけど?眠い」

えーとけんぞーはぶーぶー言っている

目線を外すと、彩羽のクラスもお開きになっているようだった

目が無意識のうちに彩羽を探してしまっている

駐輪所に目を向けると、彩羽が友達とばいばいをして、自転車を出そうとしているのが目に入った

ふと、頭をよぎったのは、1人で帰る彩羽だった

「彩羽!」

無意識のうちで、彩羽の名前を呼んで、彩羽に駆け寄る

彩羽は俺の言葉で、自転車を出す手を止める
「けーちゃん?」
「彩羽のクラスも今終わったんだ」
「うん」
「ルイは今日来てないの?」
「なんか、用事があるって残念がってた」
「なんか想像つく」
「彩羽、今から帰る?」
「うん」
「俺も終わったから帰る」
「あ、、、うん」
すこしとまどったようだが、彩羽は承諾する

と、そこへけんぞーが現れる
「けーすけもいこーよ、カラオケ!」
「俺もサトと同じで行かない」
「えー、サトもこないし、けーすけも来ないとオレ、寂しいいじゃん!」
「他にも行くって言ってたやついたじゃんか」
「いやっ、けーすけ来てほしいぃぃ
あれっ?彩羽ちゃん!」
彩羽を見つけたけんぞーの目が輝く

「けーすけ、彩羽ちゃんと帰らなきゃだめか!」
なにかけんぞーが明らかに地雷を踏んだ

「帰らなきゃいけないわけじゃ全然ないから、けーちゃん連れてって大丈夫だよ」
「本当に!??」

けんぞーの反応にちょっとキレて言い返す

「暗い夜道だし、危ないから俺が彩羽送ってく」

なにが彩羽をそうさせたかわからないが、彩羽は俺に言い返す

「けーちゃんに心配されなくても、1人で帰れるしっ!」
「なんだよ、それっ!」
「私の言いたいこと分かろうとも、思い出そうともしないくせに、そんなこと言わないで!」
「いま、関係ないじゃん」
「私はけーちゃんに関わり方変えるっていった
いまのけーちゃんに対してその言葉を変えるつもりなんてない!」
「勝手にしろよ」
「勝手にするよ」

ふんっとお互いそっぽを向く
彩羽は乱暴に自転車を出して、自転車をこぎ出す
俺は、けんぞーにカラオケ行くぞっと乱暴に言い放つ
けんぞーは少しひ弱った感じでおぉうと言う

「なんなんだ、あいつ、、、」