私が小学生一年の時に祖父が、なくなった。
そこから、私の生活が少しずつかわっていく。
息の詰まるような長い長い私の生活。
祖父が、死、しばらくたって、祖母に病気が見つかった。
まだ、幼かった私は人が死ぬ感覚が、分からなかった。
そして、、祖母の、病気の重大さも。
ほどなくして、月に二度程、母の家に止まりに行くこととなった。
とても嫌だった。
冷蔵庫さえ、怖くて開けられずに、何が言ったら殴られる気がして、喉な渇いても何も言えずに、トイレの水を見つからないようにこっそり飲んでいた。
母には、恋人がいて、仕事は、辞めていた。
まるで本当の父親のように感じて、とても、なついた。
母とふたりきりになりたくなくって、母の恋人(ここからは義父と言う)に、くっついて歩いていた。
そうして母から身を守っていた。

しばらくして、祖母が、病院に入院した。
私が小学生2年の事である。
私は、あの何も言えない監獄のような部屋で生活することとなる。
母の顔色を見る生活を。
いつまでたっても、冷蔵庫は開けられず、逆鱗に触れないように生活をしていた。
休日は、義父の布団に潜り込み、義父と一緒に行動して、母から身を守っていた。
決まり事の多い家で、友達とも遊べなかった。

母の暴力は、少し少なくなっていたが、代わり私に完璧を望んだ。
学校帰ったら、山ほどの習い事をさせられた。
書道、ソロバン、英会話、公文。
友達とは、全く遊べず、門限も 5時。
夏休みでも、遊べるのは午後から。
午前中は、勉強の時間といい、本屋の参考書を買ってきた。
点数が悪いと叱られた。
外面を気にする人で近所では、良くできる行儀のよい子供を振る舞っていた。
全く、自分の時間がなく、つまらない小学生時代だった。
また、友達と遊べないので、だんだん友達も減っていき、いつしか、軽いいじめをうけることとなった。