妖と姫とその他の私。


「何もいないよ!だいじょぶだよ!」

私がそう言っても泣き止まない。

それどころか、うずくまって動かなくなってしまった。

そのとき、、

急に強い風がふいて、思わず目をつぶってしまった。

「うるせーよ。おばけはもういないから
泣き止め」

目を開けると目の前には浴衣のお兄ちゃんがたっていた。