委員会決めはすんなり終わった、ハズ。
「ついさっきもしたけど……私、大川 紗綾。名前で呼んでくれると嬉しいかな⁉旅行委員、よろしくね!」
「笠原 玲美、レミでいいよ。こちらこそよろしくね、サァヤ?」
「うん!よろしく、レミ♪」
『1組の覇者は俺だぁ!邪魔するんじゃねぇ!』
『はっ!お前なんかに勤まるかよ、その座を退け愚民が!』
という早速打ち解け仲良くお喋りしている男子の声をBGMにマドンナ(仮)と挨拶をかわす。
うん、とても可愛い美少女万歳だ。
この時私はまだ知らなかった。
マドンナがマドンナではないことを……
その日私はサァヤの他、席が近い人何人かと話をしてから帰った。
いや、帰ろうとした。
「松田君!一目惚れ、しました!付き合ってください////」
おーおー、今日の成果を振り返りながら帰る途中にしては唐突な出来事だ
高校初日から見せ付けてくれるねぇ。
まぁ、初め中高の差なんて少し男女が積極的になるくらいだよね⁉
年齢=ソロ充歴の私だから想像でしかないがな。
「あ、え、う~ん……。あの俺、君の事全く知らないって言うか……その、」
「付き合ってから知っていってもらえれば問題ありません!」
「えぇ⁉あ、でも……う~」
男子歯切れ悪いなおい
一目惚れって言ってたから顔は良いんだろうけど、いいのかそれで?
しどろもどろ過ぎじゃない?
今時の小学生の方がはきはきしてるよ(多分)


