サァヤ……


センチメンタル気分ぶち壊しやがった二人は、必ずいつか報復する


手始めに学校に着いたらサァヤを優しく、優し~く起こしてあげよう。




<レミちゃん好きだよ!>


<煩いバカ!分かってる!>





ーーーガタタ




バスの前の方、所為変態の席から慌てたような物音がする。




<何してんの?>


<貴重なデレの歓びを噛み締めてました。>


<デレてないよ?それよりなぜ敬語?>


<レミちゃんから話題を振ってもらえるなんて!>


<スルースキル発動。おやすみ>





スマホのバイブレーションを煩わしく感じながら、私は眠りについた。




サァヤを優しく起こしてあげたら泣いた喜んでた。


良いことをした後のいい気分で学校を後にする。


2日ちょっとぶりの自分のベッドにダイブしてから開いた通知を見て、


いや、何も見なかったと洗脳する。






<おやすみレミちゃん愛してるよ>





「ねぇお母さん、ストーカーの対策ってどうすれば良いの?」


「そうねぇ……毎日警察署に帰るようにすれば良いんじゃないかしら?次の合宿は警察署でする?ウフフ♪」




私に捕まれってか?


母親は偉大ってこういうこと?


久しぶりの自宅ご飯は少し間違った解釈をした夕食となった。