「大丈夫。みんなこっち見てるから。片しちゃおう?旅行委員が旅行楽しまなくてどうするの?そうだ、アクシデント記念だ。写真、お願いしてもいい?」


「…………うん。」


「ありがとう。よろしく!」





先生が野次馬を怪我しないようにガラスが散らばった範囲外に出してるのをいいことに、空いた現場で写真を撮る。





ーーーパシャッ





「ありがとう。これは私絶対忘れないよ!」


「私も、だよ。」





思い出は衝撃的な事の方が覚えてるもんだ。


貴重な思い出をありがとう、サァヤ。





さて、ガラス片付けなきゃね、


1組で一番最初にここに来たから、遅くなると次のクラスに迷惑がかかっちゃう。





「みんな、手伝ってもらってもいい?」


「おぅ。」

「当然だよ!」





サァヤはまだ落ち込んでるのかな?


言いたいことが、伝わらなかっただろうか?





「サァヤ?私は怒ってない。でも、サァヤが責任感じてるんだったら、笑って、語尾に草生やしててくれない?私のために。」





察してもらおうなんて都合良いこと言わないよ。


だって私達はまだ出会って1ヶ月しか経ってないんだから、