さっきから全ての言動と行動が気持ち悪い……


両腕で自分の体を抱き締めるようにしてはぁはぁと呼吸している変態、の呼吸を止めたい。




というかいくら残念でも王子は王子。


松田君と同じ班になりたくて声かけてくれる女子いっぱいいるんだからワザワザ誘いに来なくても良いだろうに……





「話してるとこごめんね、ちょっといいかな?王……松田君!行動班私達と組まない?」


「君達、今俺レミちゃんと話してるの分からないの?邪魔しないでくれる?」


「いや、彼女等断りいれただろ……それにキャッチボールができてないから会話ではないな。」




一方的に精神的苦痛を与えられているだけだ。


何これ理不尽帰りたい




「王子!だから私もいるwww」


「で、でも……。笠原さんノリ気じゃないみたいだしさ?私達と」




松田君を誘うという英雄的行為で私の株を上げまくっている女子二人。


いや、積極的に誘ってるのは一人だな。もう一人は誰でもいいみたいでくっついてる感じ。


その害虫を引き取ってくれるなら何でもいいんだ、ノーベル賞を授けたい。




私にそんな権限はないのは周知の事実なので、誰も欲しがらないかもしれなくもないレーミ賞をあげよう、とか私に思われているとは知らないであろう勇者な女の子が必死に誘っている。


いいぞ、もっとやれ。




「うるさいんだけど」


「えっ……」


「……ねぇ松田君ちょっといい?」


「なぁにレミちゃん!」




なんたってこの変わり様なんだ……


だから残念言われるんだろうが、