私的日常記録


いつのまにか援軍を呼んでいた通販風(ry を振り切り松田君を連れてその場を後にする。


文化祭で押し売りとか勘弁しろよな







「あの、レミちゃん?さっき手を繋いでくれたのといい、これはなんのご褒美ですか?」


「さっきのは不可抗力で、これは後で私にクレープを奢れるご褒美だ」


「喜んで!」



説明しよう。今私は松田君に あーん をしている。


くっそ、なんでこんなことに……




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通販(ryから逃げ廊下の人込みを縫うようにして歩く。


9月特有の残暑と戦いながら売り上げ戦争を巻き起こす高校生は、元気を分けてほしい位に活気づいている。




「レミちゃん!」




グンッと腕を引っ張られ、倒れ込むように入った教室の室名プレートには3-5と書いてあった。


そして気が付いた時には




「それではこれから『ラブラブいちゃいちゃトライアルを開始しまーす!』」




という掛け声が聞こえて係員を殴りそうになっていた。


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いや、回想も意味分かんないから




「とまどっていらっしゃいますね~初々しい!」




ピエロのようなお面を付けたスタッフらしき人が殴ってほしいと言わんばかりのテンションで絡んでくる。


よし。願いを叶えてあげようじゃないか



右手に拳をつくりいざ立ち上がろうとすると右肩を押さえられ、立ち上がれない。