でもね?



そろそろ教えてほしい。




「あなたの、名前は?」





宮川智哉くん。




もしあなたが本当に智哉くんなら




あたしはあなたを




さらに好きになってしまう。




アイドルの宮川智哉ではなく



人間としての宮川智哉を。





「そうだね。



友達になるなら教えなくちゃね(笑)」





そう言うと彼は




顔に身につけていた物をすべてとった。






「…!!!」





あぁ、神様。




これはご褒美ですか?




散々な一日を乗り越えたあたしへの。