「はい…」 「キミはそんな思いで 今まで生きてきたの? 誰もキミという人間を見てくれないの?」 いるよ… 桃と、優くん。 この2人だけ、杉山真央を見てくれた。 「親友と、その彼氏。 その、2人だけなんです。 今日も、裏切られちゃって。 ただ、恋がしたいだけで 進めると思ったのにできなくて」 「そっか」 智哉くん(仮)があたしの隣に座る。 「じゃー、俺が見てあげるよ」