苦いチョコレート。


「すみません、初対面の方に思いっきし泣いちゃって」

「いえ、大丈夫ですよ。僕がそう誘導したんですから。」

「ありがとうございます、おかげさまで少しスッキリしたような気がします。」

「お役に立てて光栄です。また、会えるといいですね。」

「はい。さようなら」

「また今度」

これ以上、踏み入っては行けないそんな気がした。

時計を見るともう7時半をまわっている。

「帰ろう。」

そうつぶやいた。