苦いチョコレート。


「おまたせ新絆ちゃん。」

あぁ、ついに言われるんだ。もう、二度と聞きたくなかった言葉が

予想通り、お母さんは目を真っ赤に染めている。

「ごめんね」

そう、思うほかなかった。

「新絆ちゃん、ガンが再発しています。しかも、所々に…手術は不可能極まりない、抗がん剤治療もただの延命処置にしかならないだろう」

もう先生に聞く言葉は決めていた。

「私、あとどのくらい生きられますか?」

「なにもしないのであれば、半年。」



タイムリミットは後「半年」。




「お母さん、ごめんね。親不孝者でごめんね。だけどね、もうあんな辛い思いなかんかしたくないの...」

「いいのよ、新絆が決めて。あなたの人生なんだもの。」

そう、瞳に涙をいっぱいにためてお母さんは言った。

「私、もう抗がん剤治療も手術もしません。」

「そうかい、わかったよ。ごめんね、早く見つけてあげられなくて。僕の責任だよ」

先生も悲しそうに言った。