苦いチョコレート。


「栗原さん、お入りください。」

ドキドキしながら入る診察室、もう二度とこんなドキドキは味わいたくない。

「こんにちは〜。久しぶりだね、新絆ちゃん」

「お久しぶりです。あの、私何もないですよね?」

「そう焦らないで、少し待ってくれるかな。まずはお母さんとお話したいから、少し外で待っていてくれる?」

「わかりました。」

私はこの後診察室に入った時に言われる言葉を知っている。
きっと、お母さんは泣いている。

私、また白い箱の中に閉じ込められる。