わたし、岩井 梢、17歳!


クラスの陰キャラコミュ障図書委員!


でもある日、同じクラスの男の子に恋に落ちてしまってもう大変!!


これからわたし、どうなっちゃうの〜!?




「………どうなっちゃうんだろう……」


白い天井を見上げ、ため息をつく。


今日は2月8日。土曜日。


両親ともに今日も仕事らしく、家には誰もいない。


昨日の夜、上野君への気持ちに気付いたわたしは、ずっとこの想いをどうやって伝えれば良いか悩んでいた。


まず思いついたのは、本人に直接言う方法。


しかしわたしにそんなことできるわけがない。


次に思いついたのが手紙。


色々朝から書いてみたけど、これもなかなか上手くいかない。


ゴミ箱には失敗作が山のように詰まっている。


「………はあ………」


ウサギのぬいぐるみを抱きしめながら、またため息を漏らす。


人に想いを伝えるのって、難しいな…


ただでさえ想いを伝えるのがすごく苦手なわたしに、好きな人に伝えるなんてこと、できるのかな……


「上野君……」


上野君はわたしのことをどう思っているんだろう。


そんなこと考えても仕方ないか。


わたしはこの気持ちを伝えることができればそれでいいんだ。