「それより、朝の手紙はなんだったの?」
毎日一緒に帰ってるじゃん、とあたしは付け足した。
「それは…大事な話があるからだ。」
意を決したように、力強い瞳であたしの目を見つめる。
「俺さ、昔から好きな人がいるんだ。」
え…。
たくさんの女の子と付き合いながら、ほんとは好きな子いたんだ…。
「昔って言っても、気づいたのは中学のとき。
けど気づかなかっただけで、もっと小さいときから好きだったと思う。
そいつ、部活の先輩と楽しそうに並んで歩いてたんだ。
まるでカップルみたいに。」
小さいときからってことは、幼なじみとか…?
え、まさか・・・
そんなことないよね…?
もしかして、嶋田が好き?!
