不安を募らせながらも、あたしは授業の準備を始めた。 しばらくして、ガラガラッ!と乱暴にドアが開かれた。 ・・・この開け方は新太だ。 ガタ、とイスを引いて席に着くと、 ガサゴソとカバンの中を漁り始めた。 取り出したのは、授業で使うようなB5のノート。 ビリビリッ!と破いて、何かを書き始めた。 しばらくして、書き終わったらしい新太。 一瞬チラッとあたしを見て、その紙を投げてきた。