靴を履き替えて、新太の靴箱をのぞく。 「・・・。」 まだ朝だというのに、すでにチョコが入っている。 靴を取り出せなくて、イライラするんだろう。 もしかすると、今頃は通学路で告白されてたりして。 あるときの、バレンタインデー。 部活の朝練で、一緒に行けないことがあった。 散々な目に遭ったようで、それ以来のバレンタインは一緒に行くようになった。 だから今日も、あたしの家に来て・・・ …あ。ま、いっか。 少しはあたしの複雑な気持ち、味わえっ!