「ねぇ、聞いてー?新太がね――――」 ーガラガラ イヤな予感がして、チラッとドアに目を向ければ… 「あ、新太…」 ・・・そうだった。 置いてきたのはいいものの、新太とは同じクラスだった。 眉間にシワを寄せて、教室の奥まで来て足を止めた。 ガタッとイスが引かれたのは、あたしの隣り。 …なんで忘れてたんだ、こんなこと! クラスも同じで、席も隣で…。 いつもは嬉しいはずなのに、今だけはイヤだぁぁぁ!!