「あらたー!おはよー!!」
「・・・おはよ。」
トボトボとあたしの前を歩いていたのは、竹内新太。
幼稚園のときに知り合ったから、幼なじみってやつ?
あたしたちは一人っ子同士だから、毎日のように遊んだ。
こんな冷たい態度になったのは、中学生になってからだ。
・・・まぁ、新太はモテる。
高校生になった今、こんな派手な幼なじみがいるのは恥ずかしいんだろう。
新太は勉強もそれなりにできるし、スポーツはなんでもできる。
あたしはというと、自分で自覚しているくらいのバカだ。
家が隣りで兄妹のように育ってきたはずなのに。
・・・どこで間違ったんだろう。
