そう言ってベットを起こした悠


「お水飲む?」

「あ、うんありがとう」



渡した水をゆっくり少し飲んだ悠

何か言いたげな顔…

「ん?」


「あのさ…
せっかく作ってくれたのにさ…」


「食べられるだけでいいよ!
体調良くてもあんまり食べられないの?
気持ち悪くなっちゃう?」


「んーなんか自分でもわからなくて…
でも、智に食べさせられた時
気分悪い時言えなくて…
それで戻したことが何度かあって
胃腸炎の時も戻すのほんとに辛かったし
だからなんか…
トラウマなのかな…」



「そっか…でも智にはなんで話せない?」


「すごくわたしのために
栄養士さんに話聞いてくれたり
お昼とか夜とか時間あったら来て
ご飯食べさせてくれたり
戻しちゃったりしても優しくて…
沢山迷惑かけたから早く治したくて…
それなのに…
なのに食べること辛くて…
でも食べないと退院できなくて

これ以上迷惑かけたくないから
早く退院したくて…」


「それでもめちゃった?」


「ぅん…」


「そっかぁ…
よく頑張ったね一人で
もう一人じゃないから!
もし少しでも食べてみようって
思えたら食べてみよう?」