my sweet love 〜extra〜




そんな悠を見て
眠ったと思った俺はバカだった


ベッドの横で椅子に座って
本を読んでた俺の視界に
少し震えた悠の手が入ってきた


悠の方に目をやると
顔を真っ青にして震える悠が居た


「ゆうっ!」

直ぐに体を起こして酸素を外して
容器を口元に持っていくと
悠はまた嘔吐をはじめた




悠の後ろで支えながらナースコールをした


支えた悠の体温は
再び上昇してることを俺に伝えた


何も出ないのにただただ続く吐き気の
気分の悪さとつらさから
悠は呼吸すらままならなくなってきた



入ってきた看護師が
吐き気止めも解熱剤も追加するけど
なかなか落ち着かなくて
結果かなり強い睡眠導入剤を投与した



悠をさすりながら
ゆっくり呼吸を促し続けて30分ほど経ち
悠は意識を失うように眠りについた