「いただきまーす
て、龍ー起きてたなら
もっと早く起こしてよねーっ」



「言うと思った笑
毎朝早いんだから
日曜ぐらいゆっくり寝てろ」


「んーっせっかくのデートなのに!
だから早く支度しなきゃ!」



「その前に。
柚ご飯中悪いけど体温計って」


「…へ?
あ、うん」



「なんか顔赤い。」


大丈夫だよとか言いつつ
脇に体温計を挟む柚。


こんな日にこんなに素直なのは
相当体調が悪いか
全く自覚がないほど些細なことか…



後者であって欲しいと思う俺も
相当デートを楽しみにしてたんだけど…
それは柚には言わない





「ぜったいないよーっはい!」

と、音を立てた体温計を
すぐに俺に渡してきた


「6度5分…確かに……
ちょっとだけ高いけどな」



「寝起きだからだよ
今日は本当に元気だから!
ね?大丈夫だから‼︎」



「その大丈夫に何度騙されたか…」