「覇瑠?はるー? 聞こえてたら手握って?」 「荘?どうした?」 「覇瑠の意識があんまり」 「手にぎってる?」 「いや… 覇瑠?覇瑠 …あ、少し反応ある」 「焦点合ってないな… はるー?わかる?病院だよ」 「……ん」 「はる?手握って …だめだ。熱高すぎて意識飛ぶかも」 「荘とりあえず熱計っといて 俺点滴用意してくるから」 龍がバタバタと出て行った診察室で 俺は1人体温計が音を立てるのを じっと待っていた