ガラッ


「起きたかー?具合どうだ?」



「大分…よくなった」


「声も少しマシだな
熱計らせてね。少し高そうだけど」


「ゲホっ…今日帰れる?」


「帰れると思って聞いてる?」

龍の苦笑いに俺も苦笑いするしかない


「熱8度3分もあるからこのまま泊まろ?
この熱で家までもたないでしょ」


「んー…」


「悠は今日柚とうちに泊まってるし
俺今日当直だからさ
それにまだまだ辛いんだろ?
無理して悠に移ったり悪化したら後悔するぞ」


「はぃ…ケホッゲホ」


「熱も高いし喉の痛みもまだあるみたいだから
このまま点滴続けるね
あと少し口開けてて」



喉を診られて渋い顔をした龍


「とにかく寝て、喉を休めよう
水分はもちろんとって欲しいけど
痛い中無理はしないで

何かあればすぐナースコールして。
もしくはPHS置いておくから俺にかけて」


「ありがとう」


「じゃあゆっくり休めよー」


そう言って龍は出て行き
暑いと伝えた俺に看護師が冷やすものを
持ってきて対処してくれた