血液と尿を検査に回して
医局にいた先生方に肺炎である可能性と
気をつけていてほしいとだけ伝えて
すぐに俺は家に荷物を取りに帰った




柚の入院道具を持って
着替えた俺は病院に戻った



病院に戻り柚の様子を逐一見に行きながら
医局で仕事を進めていると
状況を考慮してくだり
猛スピードで検査を回してくださって
昼頃には検査結果が出て
肺炎であることがわかった



どうにか治療方針が定まったと
一息ついた頃
柚の心電図が異常を伝えICUに走った





「柚ちゃんわかる?
声聞こえたら手握ってくれる?
あっ先生」


「ありがとう
どういう状況?」

「先ほどから不整脈が出始めて
アラームが鳴り始めてます
今意識確認しているところです」


「ずっと眠ってたから気づいてないかな
んーちょっと大きいな…
このまま発作になりかねないから
薬注射で入れるから用意してくれる?
柚は起こしちゃうね」


「はいっお願します」

柚のベッドの背もたれをあげて
起きてもパニックにならないように…